恐るべし20歳
- 2018.09.07 Friday
- 13:52
大坂なおみが6:2、6:4でアメリカのマディソン・キーズに勝利し、S・ウイリアムスと決勝戦で戦うことになった。
1セットはなおみのタイミングに合わなかったキーズだが2セット目は球種やコースを読みカウンターで圧力をかけて行った。
淡々と落ち着いてプレイしているなおみだがどこまで、このセーブしたプレイで立ち向かえるのか?3セットに入ったときに次の戦略があるのか?などやや不安も感じながら応援していた。5:4とリードで迎えたサービングforザマッチ。このゲームで決めて欲しい!の願いもむなしくファーストポイント、フォアクロスへのサーブがしっかり読まれ、キーズにものの見事にストレートのリターンエースを取られる。「やはり、キーズはコースが読めているし、狙っている」大丈夫かなおみ。次はサービスエースか・・・
きっと何度も大事なところでエースを取っているセンターへのサーブを打つかもしれないが、狙われてる・・・と思いきや、それほど狙っているようには見えない。エース級のハイスピードのサーブは1本もなく、きわどいコースのサーブでもなく、ストロークも狙っているようでもなく・・・しかしながら全く危なげなくややあっけなくゲームを握ってしまった。
終了後の松岡のインタビューで、「ダブルフォルトをしないことを考えた。」とのこと。この言葉を聞いた時、多分なおみちゃんほどのサーバーなら、ここは得意のサーブでエースを狙ってガツンと勝利!もできたはずなのに、・・・何というか・・・無欲なのか冷静なのか…恐るべし20歳!メンタルも含めあらゆる成長を感ずることができた。素晴しい、おめでとう!
もう一つの愉快なコメント。2セット1ゲームでブレイク後の自分のサーブの時、・・・あきらかにキーズのプレイが上がって来てただならぬ雰囲気が漂っていた・・・0:40からサーブの威力で40:40まで持ち込み(この時のサーブがとにかく凄かった。)その後も何回もの不利な体勢を跳ね返しキープに成功した。「あの時はどうでした?」「ウイリアムスと戦いたいって思ったの」だそうである。もっとハイで打てるのだけれどちょっとコントロールした(頭使った)・・・っという感じでしたね。さてウイリアムスに対してどこまで通ずるか。もっと厳しいコース厳しいボールを打たざるを得ない状況に追い込まれてしまうのだろうか。憧れのウイリアムスとは2度目の対戦。日本時間日曜日朝5時スタートの予定。